運転免許証を無くした話

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なくしてはいけない物。「運転免許証」無くしたらどうなるのか。

すべてを無くした日

あるお盆の最終日、

こともあろうか、財布と携帯電話が入ったカバンを置き忘れてしまう。

財布にはキャッシュカード、健康保険証、クレジットカード、お金、運転免許書など自分を証明するものがすべて入っていた。携帯電話もなくなった。すぐに警察に行く。

駅にも届ける。ドコモショップにも行く。銀行にも行き、クレジットは止めてもらいすべてがストップした。

親切な人がきっと連絡くれると思ったが、どこからも連絡がない。置き忘れたのかどうかも記憶が定かではない。電車に乗っていたら鞄が忽然と消えてしまった。そんなかんじだった。

止めるだけは止めた。

しかし、復活しなければならない。銀行に行ってキャッシュカードを作ってもらおうと思うが、身分証明書がないと発行できない。クレジットカードにしてもそう。手持ちのお金は無くなった財布の中。早くしなければ、生活ができない。

運転免許書を作るにも身分証明書が必要。健康保険証もない。会社に再発行してもらおうとするが、時間がかかるとのこと。

運転免許書を創るには、身分証明書が要る・・・らしい。運転免許書が身分証明書なのに、他に身分証明書があるわけないだろうと思う。

他の証明書を作るのにも、運転免許書などの写真つき公文書がいるらしい。住民票取るのにも、通帳作るのも何でもかんでも身分証明書だ。二進も三進も行かない。

危険物取扱者免状

電話で警察署にその旨を問い合わせると「通帳とかハガキとか何でも、持ってきてください」とのことだった。

そんなものでいいのなら、それでもまだ、運転免許書が一番簡単に作れそうだ。一つ思い出した、「あの・・・危険物取扱者免状はどうですか? 写真のついた・・・あの・・・」「え、あるんですか? じゃあ、それ、持ってきてください。」

ということなので、今まで何の役にも立たなかった資格「危険物取扱者免状」を警察に持っていった。運転免許に比べランクは落ちるが、一応写真つき公文書ということで、本人確認の書類にはなるらしい。

ともあれ無事に再交付の手続きが済んだ。しかし受け取りはまだ、2週間後である。はじめて、「危険物取扱者免状」役に立った瞬間である。

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